モフトレ通信 -Vol.003-
2020.07.01
コロナで忍び寄る身体リスクを跳ね返す自宅トレーニング
ようやく、都道府県をまたぐ移動制限が解除されました。
普段、運動をする習慣がある人のみならず、
その習慣がない人も外に出て太陽の光をあびて背伸びをしようと思ったのではないでしょうか?
とはいえ、解除された最初の週末、都道府県をまたぐ移動は、
自粛要請のあった前の週より1,2割の増加程度とのことでした(NTTドコモ モバイル空間統計の情報より)。
制限解除されたとはいえ、まだまだ慎重に様子を見ながらの行動となっているようです。
自粛要請からこれまでのほぼ2か月とこれからも、不要不急であれば自宅を中心とする生活をなかなか変えられそうにありません。
体調の変化や異変を感じたり、気持ちも塞ぎがちで、心身が安心できないということを周りの人から聞くこともあります。
私事ではありますが、従来の生活ではほぼ毎日1万歩前後の歩数を保っていましたが、
自粛要請になり半分以下、場合によっては1千歩前後に歩数が減ることもありました。
いかに、これまでの生活において知らず知らずに外出で歩行運動があるかを思い知りました。
とはいえ、一定の感染者がいる中で、従来どおりスポーツジムや集団での運動に不安を感じている方もいるでしょう。
しかし、今後も中長期で感染症対策が必要で、心身の健康を維持するためには運動が欠かせません。
我々が事業でお付き合いのある介護事業所様から聞くところでは、元々「フレイル」と言って、
中高年の体力の低下およびそれに伴う生活の質の低下への対策として運動が積極的に推進されていました。
ところが、今回の感染症の影響で、そもそも事業所には通えず、運動する機会が減少することで、
フレイルがより一層進行してしまうと心配をされていたそうです。
そこで、どうやって運動を維持継続できるか?
いままで想像もしなかった環境下で手探りでも自宅で運動ができる環境つくりの試みが始まりました。
「隗より始めよ」ではないですが、
Moff社は自宅で動画を見ながら運動ができるサービスを期間限定ではありますが、無料にて開始しました(*1)。
また、事業で連携をしている早稲田イーライフ(早稲田エルダリーヘルス事業団)様も、
自ら保有する運動動画コンテンツを期間限定で公開しています(*2)。
さらに、運動はちょっと苦手だな、思った方には、いきなり運動を開始するのではなく、
体力測定をしてみてはどうでしょうか? 簡単な方法がいくつかあるようです(*3,*4)。
今回を契機に、自分が思った以上に、体力が低下しているかもしれません。
まずは自己の状況を把握して、今後自分が望む生活様式への形成に役立ててください。
(*1) 新型コロナウイルスの影響で運動機会が減少している介護施設へ、期間限定で有料サービスの一部コンテンツを無料公開
(*2) 自宅でいつでも、簡単トレーニング
(*3) 東京都 体力測定
(*4) 公益財団法人長寿科学振興財団 フレイルの診断
以上
(文/(株)三菱総合研究所イノベーション・サービス開発本部 チーフ事業開発マネージャー 木田 幹久)