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お問い合せ

モフトレ通信 -Vol.013-

2020.12.22

51:49でも勝ち/価値

 

 新型コロナウィルス感染症は過去最大の流行期に入り、介護業界は依然過酷な事業環境にあります。

 

 そんな最中の2020年12月2日、ケアテックを駆使するフロントランナー 社会福祉法人鈴鹿福祉会 鈴鹿グリーンホーム様(※)の服部施設長にお話を伺いました。
 (※):三重県鈴鹿市の西部地域にて、特別養護老人ホーム、デイサービス、居宅介護支援事業所、ショートステイを運営されています。

 

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筆者: 新常態を意識してお取組みのことはありますか?

 

服部様: 事業継続のために、「オンラインでの集団トレーニング/体力テスト」や「音楽療法」などオンラインサービスを企画しています。高齢化率が高まり、人材も不足する事業環境下では、ICTやロボットを駆使していく必要がありますが、リアルとオンラインの併用は有効です。

 

筆者: 新しいお取組みについて職員の皆様のご反応はいかがでしょうか?

 

服部様: 面白そう!楽になる!が大事で、真面目な堅苦しいやつだと続きません。我々は、1%でも改善するならやる価値がある、と考えます。100:0で考えると出来ない理由ばかり出てきますよね。でも、スポーツの世界では50:50を51:49にしたら勝ち!強い人は粘り強い、組織も同じです。そして、コロナ対応ではスピードが命。意思決定は早くないといけません。

 

筆者: 強い組織文化を感じます!!

 

服部様: 職員とは理想を語らっています。アンテナを張って膨大な資料もシェアしています。当時、「何も持たずに介護できると最高だよね!」というような話をしていて、いまやウェアラブルやタブレットがない介護なんて考えられない。施設改修時にオペレーションを一新した成功体験も職員の意識を変えました。

 

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なお、鈴鹿グリーンホーム様では、三菱総合研究所「ロボットテクノロジーが変える介護2030・2040」の掲載機器のほとんどを導入済み、とのこと。

 

今回は、イノベーターたるリーダーの存在、そして職員様が培われた組織文化を実感させていただきました。

 

コロナ禍は働き方改革には追い風です。ピンチはチャンス。いまこそ、職員様と理想の職場を語らうときではないでしょうか?

 

以上

 

過去に配信した記事はこちらです

-Vol.001-「コロナ撲滅!職員・利用者が団結して立ち向かうデイサービス奮闘記」
-Vol.002-「ピンチをチャンスに!高まる訪問看護需要への応答」
-Vol.003-「コロナで忍び寄る身体リスクを跳ね返す自宅トレーニング」
-Vol.004-「コロナに挑む自治体の介護予防の最前線」
-Vol.005-「コロナ渦における新たな取り組み! “オンライン認知症カフェ”」
-Vol.006-「介護現場にPDCAを!~生産性向上ガイドラインのご紹介~」
-Vol.007-「できることから始めてみましょう!”科学的介護”の実現に向けた政策動向」
-Vol.008-「保険外サービスで潜在顧客にリーチ!」
-Vol.009-「事業者の皆様、新しいサービス開発の機会です!」
-Vol.010-「本格化目前! 高齢者の自宅トレーニング」
-Vol.011-「デジタル社会における、高齢者の健康」
-Vol.012-「利用者様のデータ分析による適切なケアの検討・効果検証」