モフトレ通信
モフトレ通信 創刊号-Vol.001-
2020.06.02
コロナ撲滅!職員・利用者が団結して立ち向かうデイサービス奮闘記
今回は、モフトレのユーザー様であり、奈良県御所市で「デイサービスときの森」などを経営されている、
株式会社三宅の三宅茂社長にコロナ対策に関するお話を伺いました。
—まずは新型コロナウイルスによる「デイサービスときの森」の経営への影響をお聞かせください。
経営への影響としては、当事業所では比較的軽度な要支援の利用者様は、自宅待機となりました。
一方で、自宅でのご家族の介護のみでは難しい要介護の利用者様は、
変わらず通われており、経営への影響は少なかったです。
緊急事態宣言が解除され、6月1日からは、要支援者の利用者様も復帰されます。
—徐々に平時に戻りつつあるのですね。それでは業務面での変化はありましたか。
日々の業務では、毎日の利用者様・職員の検温、ソーシャルディスタンスの確保、換気、清掃などを徹底しております。
また、利用者様・職員が協力し合って、マスクを作り、御所市役所へ寄付しました。
今後は、近隣の介護事業所にも配布する予定です。
家でもマスクを作っている利用様もおり、やりがいを持って、取り組んでいただいております。
このような取り組みを含め、当事業所では「コロナウイルス撲滅キャンペーン」と題して、
利用者様・職員が団結し、「気持ちで負けないこと」を大事にしております。
「コロナウイルス撲滅キャンペーン」のポスターを作成し、事業所や送迎車等へ貼付することで、闘う姿勢をPR
—なぜ利用者様と協力したマスク作りを始められたのでしょうか。
もともと当事業所では、利用者様に実生活同様に動いて頂くことが、自立支援のためには重要と考えていました。
例えば、料理、清掃等も利用者様に積極的に取り組んで頂くようにしています。
その一環として、新型コロナウイルスを契機に、マスク作りにも取り組むことになりました。
しかし、新型コロナウイルスに関わらず、利用者様が自宅でも十分に生活できるよう支援することが、当事業所の役割だと感じています。
—普段から自立支援を意識した取り組みを重視されていたのですね。
それでは最後に、全国でコロナと闘っているデイサービス事業所の方々にメッセージをお願いします。
今は大変な状況ですが、オンラインツールを活用した在宅トレーニングなど、
デイサービス事業の新しい切り口を考えるきっかけとも捉えられます。
ここが踏ん張りどころなので、前向きに考えること、攻めの姿勢でいることを忘れず、気持ちでコロナに勝ちましょう!
筆者より:三宅様とのお話から、強い気持ちを持つことで、
利用者様・職員の方々の身体の健康だけでなく、心の健康を保つことの重要さを実感しました。
緊急事態宣言が解除され、第一波が過ぎ去りつつありますが、まだ気が抜けない日々が続きます。
このような状況でも、読者の皆様が前向きになれるよう、今後も有意義な情報をお届けしたいと思います。
(文/(株)三菱総合研究所イノベーション・サービス開発本部 研究員 斉藤卓也)