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モフトレ通信

モフトレ通信 -Vol.019-「女性スタッフによる運営やモフトレ活用による“お客様”へのサービス向上を実現」

2021.03.30

女性スタッフによる運営やモフトレ活用による“お客様”へのサービス向上を実現

 

 介護業界でもデジタルシフトが進む中、ICT活用を積極的に進めているモフトレユーザにその活用術をお伺いするシリーズです。今回は埼玉県児玉郡美里町で介護事業を展開する、株式会社どりーむ副社長の武政さんに、法人・事業所での取り組みやモフトレの活用術をお伺いしました。

 

株式会社どりーむの特色は?

武政さん)
 当法人では介護事業を「サービス業」として捉えており、利用者様を「お客様」とお呼びしています。お客様に対する言葉遣いにも配慮し、法人内でルールを決めており、特に優しく暖かい言葉でお声がけをすることには、いつも気を付けています。挨拶も重視しており、ご家族や見学者の方々に対して、立ち止まって挨拶をするよう心掛けています。このようなマナーはサービス業と同じであり、当法人の制服は、職員はスカーフ、ドライバーは蝶ネクタイを着用しています。また、ドライバー等一部の職種を除いて女性スタッフのみで運営していることも特色の一つです。
 また、目から入る印象に繋がるハード面にもこだわった部分があります。昭和の雰囲気漂う「昭和通り」、昔ながらのパチンコ・パチスロがある「娯楽処」、ホテルの受付をイメージした玄関口等々、お客様をお迎えする場所となるような様々な取り組みを行っています。高齢者施設というイメージではなく、遊びに来た場所で入浴や運動(モフトレ)も楽しく出来るというコンセプトを大切にしていきたいと思っております。

 

女性スタッフのみで運営している背景・メリットは?

武政さん)
 お客様のニーズにお応えすることを大事にしており、お客様から、女性スタッフの方が安心感があるという声を多数お伺いしたことから、創業初期の頃より女性スタッフのみで運営してきました。女性スタッフならではのきめ細かさ、やわらかい言葉遣いなどがお客様の安心感や満足につながっていると感じています。女性スタッフだけでも、アイデアを出し合うことで力仕事はできています。また、職員の派閥ができないよう、各施設内で懇親会等のイベントを開催することで、職員間のコミュニケーションを促進しています。

 

モフトレの導入した背景は?

武政さん)
 2020年1月から当法人のデイサービス「どりーむ北十条」でモフトレを利用しています。これからの介護事業の方向性を模索する中で、2019年8月に三菱総合研究所のセミナーに私が出席し、そのセミナーでモフトレを知りました。その後、モフトレのユーザさんの施設を見学し、画期的なサービスだと思い導入しました。

 

モフトレをどのように使っている?

武政さん)
 お客様と職員が1対1で、主に日常生活動作の機能訓練を行っています。毎回繰り返し訓練をして、その結果がデータとして見えることで、お客様に向上心を持って取り組んでいただけていると思います。また、職員にとってもお客様へのモフトレ実施を通じて、機能訓練の勉強になっています。専門的な知識を必要とせず、どの職員でも同じようにサービスを提供できるので、とても使いやすいです。

 

モフトレ活用の効果は?

武政さん)
 「どりーむ北十条」にはPTやOTなどリハビリテーションの専門職はおりませんが、モフトレがあれば機能訓練の実施量や結果がデータで見える化できて非常に助かっています。データがあることで、ご家族にもお客様の状態をご説明しやすくなりました。ケアマネジャーさんにも好評で、当事業所のチラシでもモフトレを紹介することで、集客に役立っています。

 

(終わり)

 

株式会社どりーむさんの特徴的な運営方針やモフトレの利用方法・効果をお伺いしました。
特に、利用者をお客様として接する方針や職場での取り組み、その中で一層のサービス向上のためのモフトレの導入・活用などが特徴的だったかと思います。是非読者の皆様にもお役立て頂ければ幸いです。

 

以上

 

(文/(株)三菱総合研究所ヘルスケア&ウェルネス本部 研究員 斉藤 卓也)

 

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