Moff

       

お問い合せ

モフトレ通信

モフトレ通信 -Vol.026-「人生もうひと花」のリアリティー

2021.08.18

 

「フィットネスデイ 花bu-ke(カブーケ)」https://toyonaka-fukushikai.com/kabu-ke/
社会福祉法人豊中福祉会が運営する要支援者と総合事業対象者を対象としたデイサービスである。専務理事の八木様、トレーナーの吉田様、鶴田様にお話を伺いました。

 

【世界を股にかける利用者】

 

トレーナーも躊躇する「海外旅行に行く」という目標を立てた利用者がいた。この方は見事にエジプトへの旅行を果たし、「世界を股にかける利用者」と呼ばれることになる。この伝説的エピソードは、施設のスローガン「人生もうひと花」を見事に具現化している。

 

もちろん、目標は「近所のスーパーに買い物に行く」でも構わない。自分と家族、ヘルパー、デイサービスの職員や利用者だけ、という狭い世界の外へ。近所のスーパーに買い物に行くことができれば、行き帰りの楽しみも広がるし、昔なじみの喫茶店で旧交を温められるかもしれない。
車イスから杖をついての歩行、さらに自立歩行へ、そんな実績は豊富である。だから、カブーケのスタッフ陣は「その人の可能性の追求」をし続ける。

 

 

【パーソナライズされたプログラム】

 

「フィットネス」という語感は、デイサービス(介護を受ける施設)に抵抗感を覚える人にも訴求する。少人数制で、個々の目標設定を行い、データを見ながらステップアップしていく中で、カウンセリングに重点が置かれている。利用者とトレーナーの一対一の対話の中で、内発的動機を見出し、それを科学的に支えていくのだ。

一方で、カブーケでは、データの記録はセルフサービス。これは、スタッフの手間を減らすためではなく、在宅期間中のセルフコントロールを促すため。トレーニングは、デイサービスで過ごす3時間だけではないのだ。

 

 

【小さな目標達成の繰り返しが自信になる】

 

「人生もうひと花」というスローガンのリアリティーはそこにある。
「ひと花」があちこちで咲くことで、それが集まって地域が「ブーケ」になる。
施設名に込められたこの理念は、スタッフの真摯な姿勢により体現されている。

 

以上

 

過去に配信した記事はこちらです
モフトレ通信バックナンバー